覚えるべきFX用語

スワップポイントとは?

スワップポイントとは?

FXは値動きによって利益を出すことを目的とした取引ですが、実はこの値動き以外でも利益を出す方法があります。それがスワップポイントです。
スワップポイントとは通貨を取引することで得られる利息のようなものですが、なんとポジションを持つだけで発生したスワップポイントを毎日自動的に受け取ることができます。受け取れる金額は日々変動し、さらに各通貨・各FX会社によっても違ってきます。そこでFX会社はスワップポイントの金額を分かりやすくするためスワップカレンダーを作成していますので確認してみてください。

 

スワップポイントは通貨ペアによって受け取れる金額が違う

スワップポイントは2国間の通貨の金利差から得られる利益のことを言います。
日本円のような低金利通貨とオーストラリアドルのような高金利通貨の通貨ペアを持つことでその金利の差額を受け取ることができます。1日に受け取れる金額はさほど多くはありませんが、ポジションを持つだけで毎日受け取れると考えると大変魅力的です。またスワップポイントは、証拠金の金額ではなく実際に取引する金額によって計算されますので、レバレッジをかければかけるだけその分多くの金額が発生することになります。レバレッジをかけて長期運用される方にとっては多少有利な取引ができるようになります。

スワップは受け取るだけではなく支払うケースもある

しかし、その逆にスワップポイントは支払う場合もあるということを忘れてはいけません。
低金利の通貨から高金利の通貨を買うとスワップポイントは受け取れますが、逆に売るとマイナススワップと言ってポジションを長期保有している場合はスワップポイントを払い続けなくてはなりません。スワップポイントを払い続けるということは長く持てば持つほど取引が多少不利になることとなります。基本的にはマイナススワップとなる場合は長期保有を避けて短期売買を狙う戦略が一般的です。ただし少額の低レバレッジで取引をする場合はスワップポイントもわずかとなりますので、さほど気にしなくても問題ありません。

スワップポイント発生4パターン

・低金利の通貨で高金利の通貨を買う場合はスワップポイント受け取り
例)日本円/豪ドル(豪ドル円)を買い→プラススワップ

・低金利の通貨で高金利の通貨を売る場合はスワップポイント支払い
例)日本円/豪ドル(豪ドル円)を売り→マイナススワップ

・高金利の通貨で低金利の通貨を買う場合はスワップポイント支払い
例)ユーロ/米ドル(ユーロドル)を買い→マイナススワップ

・高金利の通貨で低金利の通貨を売る場合はスワップポイント受け取り
例)ユーロ/米ドル(ユーロドル)を売り→プラススワップ

※各国通貨の金利によって逆転する可能性もあります。

覚えるべきFX用語

スプレッドとは?取引コストは安い方が利益はでる

スプレッドとは?

現在ほとんどのFX会社は売買手数料を無料としていますが、それゆえに「FX会社は何で利益を得ているのか」と疑問に思う方もいるかと思います。

FX会社の収入源にはいくつかありますが、実は「スプレッド」というものがFX会社にとって大きな収入源となっています。スプレッドとは「買値と売値の差」のことを指しますが、実質私たちが支払うコストとも言えます。

実際にFXで取引の経験がある方は知っているとは思いますが、FXの為替レートには買値(ASK)と売値(BID)の2種類が存在します。この買値の売値の差があるため、売買をする上では実際の為替レートとは微妙に異なり、多少不利な値で取引を行うこととなります。

 

実際にはスプレッドによる取引コストは安い

スプレッドによる買値と売値の差が

・狭い…取引コストが安い
・広い…取引コストが高い

となりますが、では実際にはスプレッドによって何円分くらいの取引コストがかかるのでしょうか。
たとえば、大手FX会社のGMOクリック証券ですと、ドル円の取引には0.3銭のスプレッドと設定しています。0.3銭は「1000分の3円」ということになりますが、仮に一般的な1万通貨の取引として考えると、1回の取引コストはたったの30円となります。取引数量にもよりますが、株式投資や外貨預金と比べてFXは圧倒的に取引コストが安い投資と言えます。この取引コストの安さが、FXの人気の出る理由の1つとなっています。

 

スプレッドの幅はFX会社によって異なる

数年前までのスプレッドは、ドル円であれば5~6銭ほどありましたが、現在では0.3~1.0銭ほどになっています。その背景には、FXが人気になり取引高が増えたことやFX会社の競争が激しくなったなどの理由がありますが、私たちにとっては取引コストが少なくて済む分、取引環境は良くなりました。

国内にはFX会社が数多く存在しますが、設定されているスプレッドの幅は会社それぞれによって異なっています。FXは売買を繰り返して利益を出していく投資ですので、もちろん取引回数が増えれば増えるほどコストは重要視されます。取引コストは安ければ安いだけ利益は出しやすくなりますので、できるだけスプレッドの狭いFX会社を利用するようにしましょう。

 

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ロスカットとは?

ロスカットとは?

FXは「個人の場合、最大25倍までのレバレッジがかけられる」という特徴がありますが、これは小さな資金で大きな利益を出すことができる反面、ときには損失も大きくなってします可能性があります。そのようなとき、FXにはある一定の損失が出た場合、これ以上損失が拡大してしまわないように強制的に取引を終了させるルールがあります。それが「ロスカット」です。

 

FX会社はロスカットルールで投資家をリスクから守っている

どのような投資でもリスクは必ずあります。むしろリスクがなかった場合、それは投資とは言えないのではないでしょうか。特にFXの場合は元本保証の金融商品ではないため、為替相場が予想に反した大きな変動があった場合は大きな損失が出ることもあります。たとえば2007年からのサブプライム・ショックや2008年に起きたリーマン・ショックのように数日で為替レートが10%以上も変動するような状況に直面した場合はどうでしょう。不幸にも予想は外れ、さらに損切り注文も入れていなかったとなると大切な資金が底をつくこともあるはずです。そのようなとき、ロスカットは投資家の資金を守るための安全装置として機能し、損失を限定してくれます。もちろんロスカットである程度の損失を防げたとしても、損失は損失ですので気持ちいいものではありません。投資家の中にはロスカットにネガティブなイメージを持つ人も多いですが、大切な資金を守ってくれる機能としてポジティブな目線で見ることも大切です。

ただし、相場があまりにも急激に予想と反対方向へ進んだ場合は、証拠金以上の損失が発生する可能性があります。
 

ロスカットが発動するような取引はしないようにしよう

ロスカットは、各FX会社の定める証拠金維持率を下回った場合に発動します。もちろんどれだけの損失が出ようとそれを上回る資金を口座に入れておけばロスカットはされませんが、FXに投資できる資金が限られている人にとっては損失を少しでも小さくした方が安全です。そのような場合は全ての取引に「損切り注文(逆指値注文)」を入れておくことをオススメします。「ここまでの損失が出たらポジションを自動的に決済する」といったように損切り注文を習慣化することによってリスクを自分でコントロールできるようになり、取引できない時間帯に起きる不測の事態にも備えられます。特にFX初心者はロスカットに頼ることなく、リスクを上手に管理できるよう心掛けましょう。