実践編

徹底した資金管理でFXを安全運用に!

徹底した資金管理でFXを安全運用に!

FXではどんなに勝率の高い手法を選んでも、どんなに自分にあったトレードスタイルで投資をしても「資金管理」の考え方が明確ではないと、利益が全然出せないなんてことにもなりかねません。またFX初心者のうちは「100%勝てる手法」など魔法のような投資法を探してしまいがちですが、そのようなものは世の中に絶対にありません。FX初心者が最初に学ばなければならないのは「資金管理」であり、資金管理がしっかり理解できていないとFXもただのギャンブルになってしまう可能性もあります。どんなに上手なFXトレーダーも資金管理がしっかりできているからこそ、それぞれの得意な手法やトレードスタイルで安定した利益を出し続けているのです。

 

利益を大きくするより損失を小さくすることを考える

FXで勝っていくためには、収益を原則「利益は大きく、損失は小さく」しなければなりません。しかしながら特にFX初心者の場合は「利益は小さく、損失は大きく」になりがちで、それではいつまで経っても安定した利益を出すことができません。というのもFX初心者は「利益」と「損失」をセットにして難しく考えてしまっていますが、案外この2つを分けて考えていくとうまく取引ができることが多いようです。FXにおいて資金管理で失敗する原因は①資金力に合っていない取引、もしくは②損切りができないかの2パターンしかありませんが、「損失が大きくなる」ことはこの①②の両方に該当してしまいます。損切りをするタイミングは基本的には自分の予想が外れたときを目安に行いますが、実はFXでは元手資金の30%を失ってしまうと事実上は取引の継続は困難と言われています。正直FXのプロでも残り70%の元手で100%に回復させるのはとても簡単なことではないと思います。そうなってはしまわないためにも、損切りを軽く見ず、まずは「損失を小さくする」ことを意識したトレードをするように心掛けましょう。

損失を小さくするための5つのテクニック

・必ず損切り注文を入れておき、損失が無限に拡大するのを防ぐ
・経験やスキルがないうちは負けることを前提として考え、最低限の資金で始める
・損失が拡大しないよう、連敗した場合はポジションを小さくする
・必ず利益よりも損失が小さくなるようなリスク・リワード比率で取引を行う
・うまく利益の乗ったポジションになったら、建値に損切り注文を移動させる(同値撤退)

実践編

相場の動きはトレンドとレンジの2種類しかない!

相場の動きはトレンドとレンジの2種類しかない!

為替相場はトレンド相場(上昇もしくは下降の一定方向に進む動き)とレンジ相場(もみ合い)2種類しかありません。この2つの局面によって狙っていく戦略も大きく変わってきますので、エントリーをする前には、まず現在がトレンド相場かレンジ相場かどちらであるのかをしっかり見極めることが大切です。

 

トレンド相場の特徴

トレンド相場は上昇、もしくは下降の一定方向に進む相場を指します。トレードスタイルとしては、スイングトレードに適しています。戦略としては上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りの「順張り」を基本とし、1度波に乗れば長期に渡り安定した利益が見込めます。トレンドかどうかを発生直後すぐに見極めるのは難しいですが、うまくいけば利益は非常に大きいですので何度もチャレンジすることから初めてみてはいかがでしょうか。トレンド相場は利益が大きく膨らむ可能性が高いので、仮にエントリーが遅くなってしまい一時的には含み損となってしまっても、大きなトレンドに乗っていればマーケットが助けてくれることもよくあるのでFX初心者・上級者問わず使っていきたい戦略です。

レンジ相場の特徴

レンジ相場はもみ合い相場とも言い、ある一定の値幅の中で上下を繰り返します。そのため、どこで買ってどこで売れば良いのかが分かりやすいという特徴もあるので、利益を積み重ねていくのには絶好の相場となります。トレードスタイルとしてデイトレードやスキャルピングに適しており、基本的に逆張りで対応します。またレンジ相場は日中に発生しやすい相場ですので、日中時間のある人はレンジの上限で売り、下限で買う取引を繰り返すだけでそれなりの利益が簡単に手に入るかもしれません。ただし、レンジ相場は1度ブレイクしてしまうともみ合った分だけ一気に勢いの増した値動きを見せる傾向にありますので、すべての取引に徹底した損切り注文を入れておく必要があります。FX初心者には利益の出しやすい相場環境であるとは思いますが、リスクも伴いますので注意が必要です。

実践編

為替相場が動く5つの要因

為替相場が動く5つの要因

為替相場が変動する要因には様々なものがあり、その国々のあらゆる経済行動が通貨に影響を与えています。あまりにも変動する要因が多いため「為替相場はこれが要因で動いている!」とどれか1つに絞ることも「この要因で相場は必ず動く!」とも断定することもできません。しかし動く可能性の高い事柄を知っているのと知らないのでは予想に大きな違いが出てきます。その中でも特に動きやすい代表的な5つの要因をご紹介します。

 

金利の変動による要因

多くの場合、金利が高くなった国の通貨は買われやすくなります。というのも金利が高い通貨があれば、世界中の投資家がその通貨に換えてお金を運用したいと考えるからです。逆に金利が低くなった場合、通貨は売られてしまいます。そのため為替相場への影響力が特に強く、各国の政策金利が発表されるときには注目が集まります。

株価の変動による要因

「ドル円は日経平均株価やNYダウと連動した動きをしやすい」とFXの世界では言われていますが、実際のところ株価と為替相場には切っても切れない関係性があるのです。日経平均株価やNYダウなどの株価が為替相場に影響を与えることもあれば、逆に為替相場が株価に影響を与えることもあります。お互いに影響を与え合うその理由にはいくつかありますが、一般的にはその国の株価が上がればその国の経済力も評価されているのと同じですので、株価が上がれば為替も上がりやすいという見方がされています。また日経平均株価で考えた場合、日本株を買うのは日本人だけではないので海外投資家が日本株を売れば同時に円も売られることとなるという理由もあります。

経済指標による要因

経済指標(GDPや失業率など)は毎日どこかの国で発表されています。あらかじめ経済指標に対して予想がされており、その数値に対して良かったか悪かったかによって為替相場が変動します。特にアメリカは世界経済の中心といわれているので、アメリカの経済指標は注目を集めます。

要人発言による要因

各国政府のトップや財務省、中央銀行幹部など為替相場に強い影響力を持つ人物の発言は、為替変動に大きな影響を与えやすくなります。そのため彼らから今後の経済の見通しや通貨に対する発言があった場合は、今後の金融政策についておおよその推測ができるため結果的に為替変動の要因となることが多いと言えます。特にFRB議長やECB総裁、日銀総裁の発言は特に為替相場に強い影響を与えますので注意が必要です。

戦争やテロによる要因

戦争やテロが起きた場合はその国の経済に大きなダメージを与えることとなり得るため、その国の通貨の価値は下落しやすくなります。またその国と密接な関係がある国も戦争に巻き込まれたり、経済に影響がある可能性がでてくるため通貨への影響は飛び火していきます。